フォトグラファー・おくがわさんご本人による紹介文:
好きなページがあったら、ちぎって壁に貼ってもいいし、ちょっとした贈り物を包むのもいいし…読むだけでなくそんな風にも使えるように、紙も含め普段使いのようなラフな雰囲気を感じる写真集にしてみました。
いわゆる写真集とはちょっと違う考え方かもしれません。
もちろん、そのままの状態で楽しみ続けてもらえたらそれはそれは✨なんとも嬉しいです☺️
内容は8章からなるショートショート写真集。主にはここ6〜7年くらい様々なテーマで深く撮り溜めていた渾身の作品たちで、それを一度解体して今の気分で構成してみました。
紙や装丁は長野県は松本にあります藤原印刷さんのご提案で、表紙はボール紙、本編はザラ紙や包装紙(表面はツルツルで裏はザラザラ)など5種類の紙を使うことにし、通常の写真集のように写真の色をオリジナルに忠実に再現するということではなく紙の雰囲気に合わせる仕上げにしていただきました。写真自体を楽しみながら紙の手触りなど本としても楽しめるという感じになってると思います。
A5縦(148x210x14)・4c・224頁
大福書林的紹介:「東京ビルさんぽ」メンバーのおくがわじゅんいちさんによる新作。ZINEというにはあまりに……でもこの軽やかさはZINEなんですよね。見開きの章扉をかためて冒頭に入れちゃうとか、選んだ紙の面白さとか、ノンブル(ページ番号)が入っていないのに目次があるとか、破天荒で真似したくなってしまうポイントが多し。いや、この本はもうしっかり写真作品集で、いろんな文字多めのZINEを経て、こんな写真集を楽しめるまでに読者(である私)を育ててくれてありがとう!と言いたい気分です。こういうやりかたがあったのか、とおくがわさんに毎回鮮やかに裏切られる。